●[来楽零] 哀しみキメラ
February 21, 2006 09:33 AM written by 兼乃
第12回電撃小説大賞金賞受賞作品ってことで読んでみた。
まぁ設定としてはそれほど奇抜なものはないのだけど、導入部の描写がホラーっぽくてなかなか新鮮だった。
エレベーターが止まった。閉じこめられてしまった矢代純は、乗り合わせた三人の男女、十文字誠、水藤深矢、早瀬綾佳と共に、狭い箱の中で異形のものに襲われる。その不可思議な体験以来、純たちの体に変化が起こり始めた。傷つかない体、突然回復した視力、幽霊が見える目、そして、いくら食べても満たされない飢え。戸惑う純たちの前に、モノ祓い師であるという七倉和巳が現れる。そして彼は告げる。エレベーターの中で遭遇したのは、人間を喰って生きる“モノ”であり、彼ら四人の体は今、その“モノ”と融合してしまっているのだと―。第12回電撃小説大賞“金賞”受賞。
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まぁ設定としてはそれほど奇抜なものはないのだけど、導入部の描写がホラーっぽくてなかなか新鮮だった。
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